水木先生の家のほうへ 2010年10月14日
このあたりは駅からちょっと離れている。布枝さんが嫁いできた頃は本当に寂しいところだったろう。
1966年、水木先生のアシスタントをしていたつげ義春は中華料理「八幡」の二階に住んでいた。
当時は木造だったこのアパートの一室で「初茸がり」「ほんやら堂のべんさん」
「紅い花」「李さん一家」「ねじ式」などの名作が生まれていった。
うっそうとした神社の森は境界が曖昧で、李さんが紛れ込んできたり、なぜか蟹が中華料理店の下水に逃げ込んでいったり……
水木ワールドのみならず、つげワールドにもこの土地の雰囲気が大きく作用している

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by masashiw2 | 2010-10-16 00:30 | ラビリントス | Comments(4)
Commented by ken_kisaragi at 2010-10-16 00:52
・・・雰囲気出てますね、物陰からねずみ男や子な泣き爺が出てきてもおかしく無さそうな。
↓ラストは出っ歯メガネのサラリーマンを想像してしまいました。
インクで描かれた原画の一コマを想像出来そうです。
地相というのはありますね、何がしかの気配が・・・
水木+暗箱の素晴らしいコンビネーション! 昨夜に続きタップリ楽しませて頂きました。
拍手!

Commented by masashiw2 at 2010-10-16 09:50
いまでも生産緑地やお寺さんが多いあたりです。先生の生前墓もございます。
そういう地域に長年どっぷりつかって制作をされているわけですね。
しかし映画の「ゲゲゲ」は延々と貧乏話だけでこれまた違う世界でした。
宮藤官の水木先生がリアルにハマリすぎで、連ドラの美男美女の水木夫妻というのは
まさにドラマ的な造形であったことがよくわかりました。
きょうは天気もいいので、ちょっと陽にあたって来ようかと思います。郊外まで飛ばしてきます。
Commented by uturohimoyou at 2010-10-16 11:07 x
こんにちは。 古道具屋のおおきな時計 ここから異次元への入り口のよう
夜の光と影は怪しげで 境内のオレンジの灯かりに誘われ異空間へと
なんとも奇妙な雰囲気に満ちた世界ですね。
Commented by masashiw2 at 2010-10-16 11:39
この大きな時計が目印ですね。唐突です。
甲州街道からこの辻を入ると急に静かな住宅地になります
カメラを持ってウロウロするのもちょっと怪しくて。

このあいだの撮影旅行、アップが始まりましたね。じっくり拝見させていただきます。
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