手前味噌 パーシヴァル・ローエル「オカルト・ジャパン」
最近の装幀の仕事から──。

「オカルト・ジャパン 外国人の見た明治の御嶽行者と憑霊文化」パーシヴァル・ローエル[著]菅原 壽清[訳] 
A5判 / 388ページ / 定価8900円+税 ISBN978-4-87294-783-0 C3039
2013年2月 岩田書院刊

紹介文から──
アメリカの天文学者としても知られるP・ローエルは、明治16年から26年にかけて5回にわたり来日し、
日本に関する3冊の著書を残した。うち2冊(『極東の魂』『NOTO(能登)』)は邦訳されているが、
“Occult Japan or the Way of The Gods(神秘的な日本、あるいは神々の道)1895(明治28)”は部分訳があるのみで、完訳はなかった。
ローエルは、4度目の来日の際に木曽御嶽山に登り、3人の行者による憑霊(御座)を見てたいへん驚き、
東京に戻って神習教管長・芳村正秉に教わり神道の研究をし、東洋の神秘を解き明かそうとする。
本書の第1章から7章までは実際に観察・体験したことを報告し、
第8章では、その背後にどのような本体(本質)が隠されているかを、憑霊(神懸り)の問題を手がかりに解き明かす。
御嶽研究の第一人者による、宗教人類学的視点からの初の完訳。

手前味噌 パーシヴァル・ローエル「オカルト・ジャパン」_d0123571_15354232.jpg
タイトルは筑紫Bオールド明朝。この書体で組んだ装幀案が通ったのはこの本が最初かと記憶している。欧文はEccentric Std regular。
原書はクロス装に銀箔押しの神秘的な装幀。別丁の口絵(おそらくはリトグラフ)が数葉。その図版をカバーに配した

by masashiw2 | 2013-12-27 15:38 | かわうその祭 | Comments(0)
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