清水 2007年8月18日
画集「石田徹也遺作集」(求龍堂刊)が2万部を越えて売れ続けているという。
店頭で仔細にページを繰ったが、どうも変なスイッチが入ってしまいそうで買いそびれてしまっている。
ある種、身を切り刻むような痛ましさが、ちょっとつらい……。
今回の「悲しみのキャンバス」展では、画集に掲載された作品のほとんどを見ることができた。
実際に作品を見ると、作品の大きさに驚かされた。灰白色のトーン、生真面目な筆致。
繰り返し描かれるモチーフで、消防車のハシゴの先でこちら側に手を差しのべる消防士というものがある。
見るものは業火の中にいるのだろうか。それとも助け出される先が業火の中なのだろうか。目眩がした
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by masashiw2 | 2007-08-20 18:43 | 旅の空 | Comments(2)
Commented by 703号 at 2007-08-21 14:42 x
小学生時代のポスターから始る150点もの大規模追悼展、石田徹也「悲しみのキャンバス」。圧倒されました。
新幹線で静岡まで行った甲斐ありました。
画集は色が沈んだ感じですが、実物は明るい色彩だったのが印象に残りました。
石田さんの絵は痛々しいんだけどなぜか、傷口を白い包帯でそっと包んでもらうような優しさを感じます。
Commented by masashiw2 at 2007-08-21 15:46
画集はなぜか暗い目に製版されていましたね。
絵がでかいから光がまわらなかった?
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